【平成24年10月26日〜28日】
今回の講師は、前回に引き続き、アレクサンドル・ヴェルシーニン先生でした。26日には県内の中学校の先生方対象の音楽科説明会があり、多くの先生方が1対1のレッスンを見学されました。「こんなに恵まれた環境でモスクワ音楽院の先生に教えていただきけることは本当に素晴らしいことですね。」と感想を述べられていました。またその翌日には、『第4回ロシアンメソッド公開ピアノレッスン&コンサート』が開催されました。本校の音楽ホールを会場に、一般の客様を含めて200名もの聴衆を迎えての演奏と公開レッスンでした。何度もヴェルシーニン先生の演奏を聴くために足を運ばれる方も増え、その温かいお人柄と豊かな音楽に感動されていました。この3日間で、10人の生徒に指導を根気強く丁寧に行っていただきました。
今回のレッスンでは、古典派における「アレグロ」という音楽用語の持つ意味や、ソナタにおける第1主題と第2主題の性格の対比の仕方について、また楽譜を丁寧に読むということの大切さ。そしてシューマンの『子供の情景』などの小品においても、よく内容を考え、聴き手にはっきりと伝わるよう表現しなければならないということやメロディーと伴奏とのバランス・・・・等々。生徒の練習進度に合わせて丁寧に教えていただきました。
音楽に対して誠実に向き合うことの大切さを、あらためて知る3日間でした。
<会場:新潟中央高校音楽棟3階 合唱合奏室>