【平成24年6月1日〜3日】
モスクワ音楽院教授・そして中央音楽学校のピアノ主任教授であるイリーナ・プロトニコワ先生をお迎えしました。6月1日(金)午後3時に新潟に到着され、その30分後に三人の専攻生のレッスンを行い、2日の午前に一人の専攻レッスンの後、1時間にもわたるコンサートと二人の公開レッスンを行っていただきました。そして翌日の午前に三人のレッスンを終え、午後1時に新潟空港に向けて音楽棟出発するというハードスケジュールでした。
プロトニコワ先生は終始笑顔でやさしく丁寧に、しかし、高い水準を求める指導をしてくださいました。立ち上がって生徒の手に触れ、「指のここの部分で」と自分の指を指し示しながらのレッスンでした。「ハラショ」「ダー」などお褒めの言葉を交えながらの指導に、通訳の藤本夕子さんが話し始める前に反応する生徒も多くいました。「バイオリニストがピチカートではじくように」「同じフレーズは2回目を変えて弾いた方が楽しい」「私ならペダルを踏む。バッハの時代にペダルがあったら彼も踏むと思う」などのアドバイスも分かりやすいものでした。レッスンは生徒の音に対する集中力が途切れたり、音楽の流れが不自然になると、すぐ生徒の手を止め、的確なご指導を行っていただきました。