第4回目のレッスンは、今年1月にもお世話になったデニス・チェファーノフ先生がご指導してくださいました。
楽曲の背景や作曲家のことなども分かりやすく教えてくださり、またいろいろな例えを示して教えてくださり、生徒は具体的にイメージを持って演奏することができるようになりました。
【変奏曲 Hob.]Z:6 /F.J.ハイドン】
- テーマは緊張感を持って弾く。
- 強弱が「p」であっても、テーマは大きく弾く。
- どこの声部を聴衆に聴かせたいのか、正確に、そして明確に示す。
- 「テーマ」と「その他の声部」、お互いのバランスを考えて。
- 右手から左手にテーマが移り変わる時、思い切ったタッチで弾く。自信を持って。
- 「書字」に例えて、筆の毛の全体を使ってなでるようなイメージで弾く。毛の先をイメージして弾かないように。
【平均律クラヴィーア曲集第1巻 第2番 /J.S.バッハ】
- この曲はポリフォニーなので、それぞれの声部を独立させることが大切。オーケストラの楽器と同様。しかしピアノで演奏するので、指のタッチの速さや体の使い方を研究すること。
- ピアノという楽器は、機械的で敏感に反応する楽器。そのことを心に留めて演奏すること。
- pからfまで、多くの種類の強弱がある。同じmfでも演奏者によって感じ方も違う。自分でたくさんの強弱を持ち合わせておくこと。
- ペダルは足の先を使って踏む。バッハの曲でも必要な所もある。
- 手首を下げたり、左右に大きく動かさないように。手の甲にコインを置いて落とさないように弾く練習も効果的。
【ソナタ KV457 第一楽章 /W.A.モーツァルト】
- 楽譜の横の流れを見ることも大切だが、縦の流れ(和音)にも注目すること。
- 調性が変わる場所は、明確に示す。
- 書かれている強弱はしっかり守って。
- fは思い切って弾く。鋭く。
- 全ての声部をしっかり聴くこと。