第2回目のレッスンは、6月2日にりゅーとぴあにて、素晴らしいリサイタルと公開レッスンをしてくださった、エレーナ・サヴェリエワ先生が、温かく、丁寧に指導してくださいました。特にサヴェリエワ先生は指のタッチについて、例えをあげながら、とてもわかりやすく生徒に教えてくださいます。ピアノ演奏の重要な部分ですので、ぜひ実践できるようになりたいものです。
【シンフォニア第8番 /J.S.バッハ】
- この曲の性格は、積極的で活動的、そして踊りのエッセンスがある。
- メロディーは弱拍、バスは強拍で曲が始まるので、バスのテンポを正確に。
- ピアニストの体の中にメトロノームが入っているように。16分音符をずっと心で感じながら弾く。
- アクティブに指で発音する。指は「耳」に含まれる。指は毎回一本、一本使って弾くように。
- 上声部のメロディーははっきり。お祭りのように明るいイメージで。
- 観客に、曲の構成(何声部あるのか、テーマはどのようなものか)を示さなければならない。
- テーマは曲の中で大事な要素。そのことを忘れないで。テーマをすべて聴きながら。
- F dur→d moll→F durという構造になっている。F durとd mollは近親調。太陽が出ている、出ていないというイメージで。
【平均律クラヴィーア曲集第1巻 13番 /J.S.バッハ】
- 16分音符は鍵盤のそばで弾く。指を1本1本高くあげない。
- ダイナミクスは「大きさ」ではなく、「歌い方」で表現していく。
- 弾きにくい所は肘を使う。そして重さをかける。
- テーマが次々と出てくる場面では、受け答えをしているように弾く。
- 音楽のイントネーション(抑揚)は手首でつける。
- 曲の終わりは説得力を持って。堂々と終わる。
【練習曲 作品25−12 /F.F.ショパン】
- ショパンの「練習曲」は、一つの曲として捉える。
- ピアノの鍵盤の深いところを意識して弾く。
- 右手の指がよく動くことは良いことだが、更に音の「質」について勉強すること。
- 手で音をのばすことができる所は「手」のペダルを使う。(この曲では特に左手)その時は足のペダルは離す。
- ペダルは、音が濁らないように、注意深く踏むこと。
- メロディーラインを長く捉えて感じるように。