今年度最後のロシアンメソッド専攻レッスンでは、何度も本校に足を運んでいただいている、アルチョム・アガジャーノフ先生がご指導くださいました。ちょうど本校音楽科では、1,2年生の主専攻実技試験が行われる前で、生徒もアガジャーノフ先生からのアドバイスに熱心に耳を傾け、試験でもその成果を発揮しようとがんばっている姿が見られました。
○C.Debussy/Claire de lune
- 作曲者が書いた記号を注意深く読む。そして、例えば作曲家がどうしてその強弱にしたのか考え、理解することが大切。
- ほとんどの作曲家は自分の作品をオーケストラにしたいと思っている。だからオーケストラの楽器で演奏しているかのように弾く。
- 月の光→夜で大きな月が輝いている。冷たい月→冷たい響きをピアニッシモで柔らかく表現
○C.Debussy/Jardins sous la pluie
- 印象主義は、絵画を表現している。色で表すものを、ドビュッシーは響きで表現している。
- この曲で言うと、フランスのきれいな庭、フランスの雨。
- 雨のしずくの響き。その中に喜びや驚きなどが含まれている。
- 天気の変化や情景をイメージする。
- 曲の冒頭のピアニッシモは、降り始めた雨のように。最初の一音は一つ目のしずくが落ちるように。
- 原典版で、ドビュッシーが書いた記号を理解する。ドビュッシーの書いた楽譜を知ることが大切。
- メロディーにイントネーションをつけることを忘れずに。