講師:デニス・チェファーノフ先生
Beethoven/6Variationen F-dur Op.34について
ヴァリエーションはそれぞれの主題の要素はあるけれど、違うように聞こえるように変化をつける。
転調したらすぐにコントラストをつける。
メロディーと伴奏の違いとバランスを考える。
人が話す時と同じように音楽にもイントネーションをつける。
一つひとつのヴァリエーションが、違う楽器で演奏しているように。(金管楽器のような鋭さなど)
Rachmaninoff/Prelude Op.32-5,12について
5番・・・どこかから聞こえてくるかのように弾く。すごく新鮮な空気(モスクワの朝5時のような)。自分が草木になった気持ちで。薄い白い雲をイメージして。夏を待っているかのように。
12番・・・風が吹いているようなイメージで。鉄の鐘が風で音が鳴るように。ロシアの悲しみ
ペダルをバイブレーションのように変える。
手首で弾かないで指先で弾く(指の腹)。
Chopin/Etude Op.10-8について
演奏に常に変化を加える。同じように弾くということは音楽を殺すということ。
ショパンでは形式が一番大切である。
テンポと動きは違う。
Mozart/Sonate KV279 1.Satz
自分が指揮者になったように。
左手は均等なだけでなく、きれいに。16分音符重くならないように。
オペラが始まったように最初を弾く。男性のオペラ歌手が歌って響き渡るように。
それぞれの音楽に主題があるというように、隠れている主題を自分で見つけて弾く。
ロシアからの留学生が来校し、交流させていただきました。