- ピアノの前に座っているということは、表情豊かに表現しようとしていることだというのを忘れてはならない。
- 弾く前に、まずその音を好きになる。それから音を出すように心がけること。
- シューベルトは、シンプルなのに、とても表情あるメロディが特徴的。それを心に響くように弾くことが大切。また長調〜短調に行き来するのをよく感じて。
- J.S.バッハの平均律クラヴィーア曲集は、原典版を使用する。そのためには作曲家の意志を知る必要がある。彼が何を思って書いたのか、想像できるように演奏する。また、教会のオルガンのような響きが求められることがある。ペダルを4分の1踏み込んで、教会の残響のような音を作り、壮大さを出すこと。
- ラフマニノフ:前奏曲作品32ー12では、左手と右手のバランスが大切。左手を重く、右手を軽く、また左手はチェロの音色を意識し、弓を押しながら弾いているような感じを心がける。また、楽譜の指示通り、ルバートをたくさんかけること。
- ラフマニノフ:前奏曲作品23ー5の出だしは触るくらいのタッチで。練習では、まずゆっくり弾き、正確なリズム・音色、手の移動・ポジションを覚える。無駄な動きはしない。鍵盤から離れすぎないこと。中間部はロシアの自然(広大な土地、大きな森)をイメージして。
- 体が全く動かないことがテクニックである。
- 長いフレーズほどラフマニノフの音楽に近づいていく。
