第7回専攻レッスン(10月26日〜10月28日)

講師:アルチョム・アガジャーノフ先生

10月24日に本校音楽ホールにて開催された「第10回ロシアンメソッド公開ピアノレッスン&コンサート」にてご出演いただいたアガジャーノフ先生より、11月6日までの新潟滞在中、多くのレッスンを行っていただきました。


 
○ポーランド人は、ドイツ人・フランス人などと大きく性格が違いとても堂々としている。 こういった作曲家の国民性・スタイル・性格などもよく理解して演奏すること。

○ポロネーズのリズムは特徴的だが、一拍目裏拍の16分休符は特に大切。

○和音が前の音から解決したとき、必要以上に大きな音にしないために、タッチは鍵盤にほとんど触らないようなつもりで手首を上げ気味でそっと弾く。

○楽譜には「見えるもの」と「見えないもの」がある。ただ楽譜を見ただけでは気付かないような隠されたメロディーは、編集者は助けてくれないので自分で見いだすこと。

○ショパンの曲で表情の乏しい曲は一曲もない。どれもとても表情豊かなので演奏者もしっかりと表現すること。

○誰が作曲した何の曲でも、自分の経験値によって楽譜から感じたことを、聴衆に伝えなくてはならない。

○ショパンは決して短いメロディは書かない。いつも長くて表情豊かなメロディばかり。