第3回専攻レッスン(6月23日〜6月24日)

 今回は、モスクワ音楽院附属中央音楽学校で講師を勤められているアレクセイ・カマロフ先生のレッスンでした。また、23日の本校音楽科の体験入学では140名を超える来校された方々に演奏をお願いすることができました。ショパンのポロネーズ第6番 変イ長調 作品53「英雄」、練習曲 ハ短調 作品10-12「革命」を2曲披露していただきました。巧みな技術に160名を超える体験入学来校者から、惜しみない拍手をいただきました。レッスンでは、ペダルの使い方や自然な指遣いの工夫など細やかに指導していただきました。

○Pの記号でも満たされた響きとなるように。

○バッハのフーガは流れるような統一感がほしい。

○バッハはムジェリーニ版を見て欲しい。トリルが全て書いてある。

○音の深さを怖がらずに感じて出すこと。また丸みをもった響きも必要。

○曲のテーマが変わるたびに流れが飛び出たり、消えてしまわないように気をつけること。

○音の跳躍の際は、指を開いて準備する。(全ての指を長く使うために)

○スクリャービンやショパンは多少表面的な音を使えるが、バッハは深く現実的な音にしなければならない。

○ロシア語で「魚でも肉でもない」という表現がある。聞き手がよくわからないと感じる弾き方はしないこと。心で思っても伝わらなければダメ。



講師:アレクセイ・カマロフ先生