【平成26年5月29日(木)〜31日(土)】
講師:アレクセイ・カマロフ先生
○今回のロシアンメソッドレッスンは、新1年生8名を対象に行われました。カマロフ先生は新潟でのレッスンは初めてでしたが、穏やかにバッハやベートーヴェン、シューベルトの作品について次のような観点でご指導していただきました。
・平板ではなく、立体的に弾いたほうがよいところを見つけることが大切である。
・常に自分の演奏がどう聞こえているかチェックをすることが必要。
・音楽は計算しながら演奏するということもできなければならない。
・同じ音でもニュアンスの違いの差をつけるように練習すること。そのために指に重さをかけるなどの工夫がほしい。
・軽く透明感のある音を出すには、技術が必要なため、練習を重ねること。
・豊かな響きのためには、肩・腕の重さを利用すること。
・指遣いは、どんなに技術をもっている人でもよく考える。自然で弾きやすい指遣いにできるように工夫する。
・ベートーヴェンのソナタは指の力が足りない場合が多い。豊かな表情で弾くためには力強い音でも腕が痛くならないように筋力をつけて、結果的に「楽に」弾くことができるようにしなけ ればならない。
・ピアノのペダルはクレシェンドの時にも使用できる。
・高い音から低い音に移行する場合、間に合うように少し準備を必要とする。また、フォルテからピアノに移る時は、強い音の響きを(残響を意識して)少し落ち着かせてから弾くとよい。
緊張していた1年生でしたが、落ち着いた雰囲気の中で、じっくりと丁寧にご指導いただき、大変学ぶことの多いレッスンでした。カマロフ先生、有り難うございました。