【平成27年2月4日(水)〜2月6日(金)】

講師:ユーリ・スレサレフ先生

今回は、ヴェルシーン先生、グリャズノフ先生、マカレービチ先生の先生でもあるスレサレフ先生のレッスンでした。いつも力強く澄んだ音色と卓越した技術により、生徒に大きな刺激を与えてくださいます。今回も先生のご指導にレッスン生は多くの課題をいただき今後の練習に生かすヒントとなったようです。

○思い切って身体の力を抜くことから始め、腕の重さを意識して打鍵すること。これは多種多様な表現をするために大切なことである。

○ソステヌートはフレージングを大切にすること。クレシェンドするとよい。

○自分でどのような練習をしなければならないかを自覚すること。

○曲の中で音楽の違いが平板にならないように、気をつける。

○4と5の強化は必要。1つ1つの声部がそれぞれしっかり聞こえるように。

○メロディーは他の音より上にきちんと聞こえてこなければいけない。

○曲の中で何が重要で、何か臨時的なものかを見定めなければならない。

○曲のコントラストは非常に大切。もっともっとつけなければわからない。

○Bachのパルティータ、イギリス組曲、フランス組曲などはチェンバロ奏者の演奏からインスピレーションを得て、その性格の違いを強く打ち出さなければいけない。

○音の粒をしっかり出すこと細かな動きもぼやけてしまわないように。

○ロシアの革命前の音楽学校のシステムは、2つのテストがあった。1つはテクニック面 の試験で、それに合格しないと2つ目の楽曲の試験が受けられなかった。チェルニー、モシュコフスキー、クレメンティ、ハノン・・・などの練習曲を多くこなすこと。特にハノンの1番などはCDurだけでなく、全ての調で弾くことができるように練習しなければならない。