【平成26年4月23日(水)〜26日(土)】
講師:アルチョム・アガジャーノフ先生
昨年に引き続き、今年もアガジャーノフ先生のレッスンをお願いすることとなりました。
先生の温かいお人柄と、幅広い作曲家ならではの知識から大変多くのことを学ぶことができました。また、とても分かりやすい言葉でピアノを弾きながら教えていただけるので、聴講される方々からもレッスン内容が素晴らしいとのお声をいただきました。
今回ご指導いただいた内容の抜粋を紹介いたします。
・ピアノは感覚のみで弾いてはいけない。例えば「悲しく」なるためにどんな方法ができるかを作曲家は知っている。特にバッハはこの方法を多く知っている人である。このようにいろいろな音楽的知識を得ることで、楽譜の中でBassを出す、メロディーを出す・・・といったことを探すことができるようになる。
・バッハのフーガはコントラストを大きくつけて弾くこと。3つのテーマがあるとなれば、それぞれ変えて弾くことが大切。1つはレガート、2つ目はノンレガート、3つ目は水が徐々に流れるように均一に・・・など3つの声部が歌うように特徴を捉えて弾き分けること。(1人の人間の中に3人の人格がいるような感覚)しかし、これは簡単なことではない。長い時間はかかるが、チャレンジする価値は十分にある。
など、説得力のあるご指導により、どの受講生も音色や演奏が良い方向にみるみる変わるようなレッスンでした。