【平成25年9月25日(水)〜9月28日(土)】
講師:アルチョム・アガジャーノフ先生
今年度2回目となるアガジャーノフ先生をお迎えしました。今回は、専攻生レッスンだけでなく、ミニコンサート、本校音楽科のピアノ講師の先生方との勉強会など、盛りだくさんの内容を行っていただきました。専攻生レッスンでは次のような点を挙げながらご指導くださいました。
- 作曲家を信じて演奏すること。そうすると音楽が生き生きと躍動する。また、時には怒りに似たくらいのエネルギーをかけなければならない。
- 音楽の言葉では書いていないことを「読む」ために練習すること。
- やりたいと思ったことが叶っていない演奏ではいけない。全ての音が自分のやりたいようにならなければならない。
- 音楽の性格を伝えることが大切。音楽の多様性を自分が思っているよりも大きな幅で演奏すること。
- ピアノの中に入り込むような演奏を目指すこと。
- 聞いている人にストーリーを見せてあげなくてはならない。
- 音楽は全て細かいところにかかっている。
- テンポを遅くする場合は「意思」を持たなければならない。
- 弾く曲にとって「最善の方法」があるはず。それを信じるしかない。人間はみな違う。しかし、同じ人間だ。
- 自分の中に意思を強くもつメトロノームが存在しなければならない。
音楽を志す者すべての心に響く言葉をいただき、大変貴重なレッスンとなりました。
ミニコンサートでは、ラフマニノフの作品やご自身の作曲された作品を、時には繊細な音色で、時には重厚な響きで、常に聴く人の心を惹きつけるように演奏され、短い時間ではありましたが、とても充実したひとときを過ごすことができました。