昨年の第13回ロシアンメソッド公開ピアノレッスン＆コンサートでお世話になった、アンドレイ・ミキタ先生に、今年度第１回目の専攻レッスンをお願いしました。

【平均律クラヴィーア曲集第１巻第２番　BWV847／J.S.バッハ】

• バッハの時代、クレッシェンドやデクレッシェンド、アッチェレランドやリテヌートはなかった。
• 32分音符から64分音符にかけてアッチェレランドするように弾く。
• 16分音符をツェルニーの練習曲のように弾かない。
• 大きな即興の部分→フレーズを考えながら弾く。ゆっくり弾いて確認。ディミヌエンドしない。
• キリスト教の歴史や受難について知る。
• プレリュードの始まりは、キリストを非難している民衆の様子を表現している。
• 強弱は民衆の叫びを表現している。

【ソナタ　作品１０−1／L.v.ベートーヴェン】

• フレーズをレガートで弾くために、ペダル無しでレガートに弾けるように練習。
• 右手と左手のバランスをよく考える（左手が大きくならないように）。
• フレーズは話しているように抑揚をつけて弾く。
• 何の楽器で演奏しているか考える。
• 再現部の始まりは、寝ている人を起こすくらい勢いをつけて。
• 余分な動きをなくす。指先でしっかりと弾く。

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【平均律クラヴィーア曲集　第1巻　１５番／J.S.バッハ】

• プレリュード：隠された声部C-D-Eが聞こえるように。
• 上に向かってのぼっていく音型→アッチェレランドがかからないように、むしろ困難があって登っていけるように。
• フーガ：低音の16分音符が大きくならないように（ピアノの弦が長い分を考えて）
• 4分音符ごとに拍を捉える。（落ち着いた雰囲気を持たせるため）
• 32分音符を次の音符のアウフタクトのように弾く。

講師：アンドレイ・ミキタ先生